琵 琶 湖 彩 -びわこいろ-
Biwaco iRo
- その色は 琵琶湖の彩 -
400万年以上の歴史を持つ、古代湖、琵琶湖。
その歴史の中で、様々な環境の変化に翻弄されながらも、
60種もの固有の生物を育み、 人の営みを支えてきた、
大きな大きな水瓶。
その湖底に降り積もる泥から、
湖水に揺らめき暮らす多くの生命から、
沢山のエネルギーを吸収して ゆらりゆらりと、息づく 水草。
増えすぎてしまって、ちょっと困るからと、
採っては肥料にしたりしながら、 湖国の暮らしが支えられている。
その水草を分けてもらって
それぞれの作り手に委ね、
日々の仕事に少しづつ、使ってもらう
するとそれらはなんとも美しく優しい
琵琶湖の色にできあがりました。
古代から繋がる湖に、想いを馳せ
その温かい色彩に ロマンを感じて貰えたら、幸いです。
琵 琶 湖 彩 -び わ こ い ろー
Biwaco iRo
琵琶湖の水草を原材料のうちのひとつに使って、様々な工芸の人たちが、独自の作品を作り、
それぞれの活動の場で、世に送り出す。
その作る工程は、自然との対話。
毎回勝手が変わったり、色が違ったり、様々な壁を乗り越えて、商品という形に。
作ることを生業とする作り手たちが、その道の感性に届くものを生み出しています。
ガラス
琵琶湖の水草を灰にしてガラスの原料と合わせ
優しい淡い色ガラスを作りました。
酸化還元反応により、淡い緑だったり青色だったり、
エメラルドグリーンだったり、
それらは全て、水草による色合い。
なかなか「この色」に合わせるのは難しいですが、
様々な色があることが自然なのかなと思いながら制作しています。
琵琶湖彩ガラスの常設店舗
●長浜「黒壁」エクラン
●琵琶湖博物館 ミュージアムショップ
●「KIKKAKEKKO(キッカケッコ)」大津市のギャラリー(琵琶湖疎水店、膳所店)
●ピアザ淡海(県民交流センター・大津)
●「ろにせら」奈良市のギャラリー
●「風色」奈良県平群のレストラン併設ギャラリー
●近江八幡まちや倶楽部「暦~こよみ~」
●「co so a do.Zakka」 大阪吹田のセレクトショップ
在庫状況は常に変わります。ご了承くださいませ。
陶芸
水草を使った釉薬は
普段作っている作品とは少しテイストが異なり
薪の窯で焼いたような
荒々しさが出ます。
土ものの無骨さの中に
「琵琶湖の水草」のイメージが持つ
みずみずしさを
投影していけたらと思っています。
琵琶湖の水草を素焼きして灰にし、水で溶いて素焼きした器の内側に塗布します。
口の部分で重なるように器の外側にマット釉を掛けて、
溶けて混ざり合う発色を狙いました。
水草の採取された時期や釉薬の濃淡で毎回発色が異なる、
偶然性が面白い釉薬になりました。
開発の初めのころは、他の原料を混ぜて試験したりもしましたが、
できるだけ手を加えず水草の特色を出せればいいなと思い、
普段使用している釉薬との重ね掛けで試行錯誤しました。
草木染め・手織り
琵琶湖の水草を煮出し、染液をつくり、
糸染めし、手織りで制作した作品です。
やさしく深みがあり、落ち着いた色に仕上がりました。
琵琶湖の水草が色というカタチになり
暮らしに寄り添うものとして身近に感じてもらえたら嬉しいです。
水草染めの方法は水草を数時間煮出して濾して染液をとり、
糸を浸し染め、
その後、色を発色し定着させるための媒染液に浸します。
染めと媒染を繰り返し、
糸に色がしっかり入るようにしていきます。
その糸を手織りし、制作しました。
水草で染めた糸は
落ち着いた雰囲気のやさしい色味に染め上がりました。
ぱっと目を惹くような華やかさはないけれど
控えめながら深みのある色で
接するほどに愛着のわく色に感じました。
陶芸
びわこさいゆう
琵水草灰を釉薬として使い、
還元焼成をしています。
土の種類、造形、釉薬の濃淡、焼成を変えることで
様々な表情を魅せてくれる
面白い釉薬です。
陶芸
琵琶湖に生息する水草を焼成時に使うことで、
土に含まれる鉄分を引き出し
じんわりと赤い緋色を出しています。
古くからある火襷の技法を応用し、焼成時に水草を生地に密着させることで
土の緋色を引き出しています。
水草の分量によって緋色の濃さや範囲が変わります。
これまで何度も焼いた中での経験から、水草を生地につけていくのですが、
毎回焼きあがってみないと結果が分からないものなので、いつも緊張します。
地元の、琵琶湖の水草を使って作陶できることはとても光栄で嬉しく感じます。
琵琶緋色以外にも様々な作風のものを作っていますが、
特にその土地に繋がりのあるものでものづくりが出来るというのは
作家のアイデンティティにも関わる大切なことだと思います。
今後は自分で掘った身近な土を使った生地なども使って、
さらに新たな琵琶緋色も開発していきたいです。
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