top of page

Pottery

Chizuru Kurita

信楽で陶芸を営む栗田千弦さん。

「claystudioくり」というお店を代々支えながら、

個性あふれる可愛らしい陶器を作られています。

​そんな栗田さんがトライして下さった、琵琶湖の水草を利用した灰釉のうつわを

​ご紹介します。

00E3CDFC-303C-47F0-9624-295A2352B9BB.JPG

biwaco

試行錯誤をされて出された釉薬の色は

独特のグリーン。

火山のごつごつとした岩山に

突如現る​湖のよう。

ハンドメイドの器にひとつひとつ施す釉薬、

自然と流れる色合いは

​本当にひとつひとつが違って個性的で美しい。

スクリーンショット (136).png

ceramic

琵琶湖の水草を素焼きして灰にし、水で溶いて素焼きした器の内側に塗布します。口の部分で重なるように器の外側にマット釉を掛けて、溶けて混ざり合う発色を狙いました。
水草の採取された時期や釉薬の濃淡で毎回発色が異なる、偶然性が面白い釉薬になりました。

開発の初めのころは、他の原料を混ぜて試験したりもしましたが、できるだけ手を加えず水草の特色を出せればいいなと思い、普段使用している釉薬との重ね掛けで試行錯誤しました。
 

水草を使った釉薬は、普段作っている作品とは少しテイストが異なり薪の窯で焼いたような荒々しさが出ます。土ものの無骨さの中に「琵琶湖の水草」のイメージが持つみずみずしさを投影していけたらと思っています。

​「クレイスタジオくり」

スクリーンショット (136).png
bottom of page