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琵 琶 湖 彩 -びわこいろ-
Biwaco iRo
- その色は 琵琶湖の彩 -
−漆に込める
琵琶湖の水草−
Chisako Mochizuki
望月 知沙子

漆芸の中での
水草利用方法
初作品にはまず水草の灰を利用する事とし、
漆芸技法の中でどの様な形で利用出来るか試作を重ねた結果、
『蒔く』という方法が材料として扱いやすく見映えにも水草の特徴を活かせたのではないかと思う。
漆工芸の制作工程の中で、
髹漆工程(下地~上塗り)の中では「地の粉」や「乾漆粉」を『蒔く』、
装飾工程(蒔 絵)では「金」や「銀」等の金属粉を『蒔く』、
という様に様々な工程で色々な粉を使い分けている。
今回は装飾工程(蒔絵)で水草の灰を蒔き、マットで柔らかなマチエールを活かしたデザインの漆器を制作した。

制作工程
漆を接着剤代わりとし、漆を塗った上に灰を蒔き、その灰を漆で塗り固め滑らかに研ぎ出す、 というのが今回行った作業。
灰の接着の為の漆塗り → 水草灰蒔き/一週間乾燥 → 灰を定着させる為の漆塗り/一週間乾燥 → 灰の部分の研ぎ → 全体研ぎ磨き → 完成
水草灰×漆の特色

水草灰と漆との相性は良いとは言えず、詳細は今時点不明だが格段に漆の硬化速度が遅くなる。
通常2、3日で硬化するものも、
一週間[室(漆を乾かすための湿度70%位、室温20℃位に設定した部屋)]の 中に入れたままで
やっと爪の跡がつかない程度に硬化する。
灰には硬い不純物も多く混ざっておりそれらが混ざらない様、
蒔くときには紛筒(葦で作った金粉等を蒔く道 具)や茶漉し等で
ふるいにかけながら蒔く様にする事で
仕上がりの触感が滑らかになる。
↑琵琶湖の葦を利用して作った粉筒
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